令和の米騒動、お米の値上がりが起こってから半年。5キロのお米は1800円から3500円になり、10キロのお米は3200円から7200円になった。
高い。あまりにも高すぎる。
「新米が確保できた」「これから元の値段に戻っていく」という話は3カ月ほど前に聞いた。それなのに、スーパーで売られているお米は未だに高い値段のままだ。
安い米を買う理由がなくなってしまったという感想
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最近気づいたのだが、もともと高かったお米は値上がりしていないように思える……。いや、正確には違うか。正確にはどのお米も値上がりしているのだが、安いお米が値上がりしすぎて、「大した値段差がない状態になってしまった」のだ。
以前の僕なら迷わず「トップバリュベストプライス無洗米5キロ」を購入していた。恐らく、半年ほど前の値段は1800円だ。「腹に溜まればいい」という現代人的な考えで毎回僕はコレを購入していた。購入していたのだが。
3280円。高すぎる。
元の値段が1800円で3200円になったとしたなら、「1400円ほどの値上がりが起こった」ということになる。
それに対して、他のお米はせいぜい500円~1000円ほどの値上がりだ(たぶん)。これなら、「なんかもうどのお米を買ってもタケェから、それなら良いお米を買ってやるか!」となってしまうのである。
安さの時代、その終焉だった。
・ 特A米という米(米の食品ランキングの概要)
お米にランクがあるということは知っているだろうか?
だいたい「B’、B、A’、A、特Aの順で美味しいお米になる」ということらしいのだが、トップバリュのベストプライス無洗米は「福井県産のハナエチゼン(2024年時点)」になるらしい。これは、一般財団法人日本穀物検定協会のランクではA’に相当するお米である(※商品そのものの評価ではありません。品種の評価です)。
正直食える。
僕はコレをよく食べていたので知っているのだが、別に不味くはないし、「そこそこに美味い!」のだ。自分に言い聞かせてるわけでも、変に気を使っているわけでもない。シンプルに食える。悪くはない。悪くはないのだ。
……とはいえ、考えてほしい。
「福井県産いちほまれ」が、同価格帯の3380円なのである。しかも、コイツはポイントが200ポイントも付く。特Aランクのお米だ。
ハッキリ言って、3280円A’のお米と3380円特Aのお米なら、間違いなく後者を選ぶだろう。……まあ、後者は普通のお米で前者は無洗米なのだが。
無洗米だとしても。「北海道産ななつぼし」を買う方が、幸せになれるのである。
・ お米が高級品になったことによる、安いお米の立ち位置はどこだ
安さを売りにしていた商品が大して安くない商品になった場合、そいつの良さはどこにあるのだろうか。「1円でも安く手に入ればいい」と思う人間も多いだろう。だが、真の意味でのコストパフォーマンスに大衆が気づいたとき、安さではない。本当の実力社会がやってくるのかもしれない。
とまあ、なんかそれっぽい(意味不明な)ことを長々と書いてみたのだけど。お米もそのうち安くなるだろう。だから、このチャンスに高いお米を試してみるのもいいかもしれない。どうせ、今はどのお米も全部高いのだから。
最近この「特別栽培米あきたこまち(ランクはおそらくA)」を購入してみた。
4キロで割高かと思ったんだけど、言うほど価格差があるわけではなかった。持って帰るのも1キロ分軽いので、腰に良い。腰が弱い人にオススメ。
米の食味ランキングはここから調べられます(商品そのものではなく品種のランキングですね。ちなみに、B’とBのお米は存在しません)。
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