今回はEndorin.のColoursシリーズについて(01~水彩のカナリアのMVまでを)考察したいと思います。
あんまりしっかりとした考察記事は書かないようにしているんですけど、今回だけは特別に、ちょっとだけ真面目に。
まずは分かりやすいところと全体の考察から。
本文にあるイラストの著作者はchiri、Endorin.(敬称略)。
Colours全体+水彩のカナリアの考察
・ キャラクターのハイライト
キャラクターのハイライトが次回作の色になっています。
緑→青→赤→黄。
白い妖精のハイライトは白。水彩のカナリアで黄色い子は開眼していません。
タイトルの左上にある「□□□□」的にカラーズは全4作品、あるいは白を含めて5作品。ただ「黄色=白」と判明したので4作品で完結する可能性が高いです。
・ タイトルの法則
COLOURS.01 “Growing”
COLOURS.02 “Blurred Mind”
COLOURS.03 “Redraw”
2022年の記事でも予想していましたが、タイトルの法則は合っていると思います(ちなみに僕が予想した03タイトルの予想はRemindでした)。
解説すると、色の頭文字がタイトルに入っているって感じです。
GrowingはGreen、BlurredはBlue、RedrawはRed。
なので次回は「Yeから始まるタイトルだと」予想することができます。Twitterではyearning(憧れ)と予想しましたが、今回のMVを見た感じでは外れそうです。もっと単純に考えて「yellow fairy」「yellow bell」って感じだと思いますね。
・ キャラクターの学年
始まりがテーマにある緑の子が1年生なのは確定だと思います。
胸に着けたリボンが3人とも違うので学年は別。青と赤の子の学年は謎です。
ただ、赤青緑が基本の順だと思うので、緑リボンが1年→赤リボンが2年→青リボンが3年だと思います。01、02、03の順番的に考えてもそうなのかと。
・ ストーリー
4人の少女は仲良しだったが、黄色い子の死(あるいは消滅)と軽い口喧嘩と無視をきっかけに3人は疎遠になる。妖精になった(あるいはもともと妖精だった)少女の微かな声をきっかけに3人は……。みたいな感じ。
緑の子は夢(音楽に関連したもの、あるいは仲直り)へ挑戦する勇気を持つ物語。
青い子は黄色い子への気づかなかった恋心と別れを告げて、新しい恋をする物語。
赤い子は美術部の少女で、スランプを乗り越える物語。みたいな感じだと思います。
公式では「困難に直面し色を失った少女と、それを見守る不思議な妖精が織りなす物語」「別れに直面し色を失った少女と、それを見守る不思議な妖精が織りなす物語」「スランプに陥り色を失った美術部の少女と、それを見守る不思議な妖精が織りなす物語」。
・ 一人称
一応、緑=僕、青=私、赤=僕+私+わたし、黄=わたし。
これはメロディを基準にしてると思うのでそこまで厳格に順守してないと思います。一人称は変わるもの。音楽ではそれが普通。
・ 水彩のカナリア
アンサーソングのひとつだと思いますが、回想曲です。
写真やフィルム的な要素。白い服は色が付く前の無垢な子供たち。
赤い子の髪形と着ている服、「瞳を閉じれば聞こえてくる」「小さな靴が増えていく」という歌詞から間違いなく子供の頃の話。というか子供です。どっから見ても。
一つ葉=青、二つ葉=赤、三つ葉=黄、四つ葉=緑。
一つ葉の花言葉は初恋。MVに一つ葉がない(青い子がクローバーを持っていない)のは、初恋が見えていないという表現(黄色い子に対する気づかなかった想い)。
鳥の子色=黄色だけど時代と共に白くなっていった色(黄色い子=白い妖精の意味)。鈴の音=黄色い子。カナリア=これもたぶん黄色い子の意味だけど、少女たち全体の意味もあると思います。
カナリア、歌手。パソコン、作曲。図書室、作詞。絵画、イラスト。
4人でチームEndorin.ってコト!!?
・ カナリアの寿命
カナリアの寿命は10年なので黄色い子は10歳で亡くなった。
妖精=人間ではなく、もともと妖精でみんなに忘れられて見えなくなった説もある。
・ 水彩のカナリア、背景の花
MVの後ろに咲いている黄色い花は30%くらいの確率で菜の花だと思います(半袖の時期とギリギリ合う(そもそもこの形状、この大きさの黄色い花が菜の花以外に思い浮かばない)ので、やっぱり菜の花(アブラナ系の花)かと。あえて春の花なのは黄色い子が夏に行けないという意味なのかもしれないです。謎ですが……)
Arizona Yellow Bellsの可能性も考えましたが、たぶん菜の花だと思います。
・ その他、花の名前とキャラクター名
何にせよ、花は重要な要素を持ってると思います(たぶんキャラクターの名前に関連したものなんじゃないかと思います)。
緑の子の背景にある花は桜(あるいはそれに類した花)のつぼみだと思うので、たぶん緑の子は「つぼみ」って名前だと思います。
キャラクターの名前を考えてるかどうかは知りませんし、普通は考えるようなものでもありませんが、考えてるかもしれません。Endorin.は凄いやつらなので、考えてるかもしれません!!!
暴いてみてください。Endorfin.が作り出した謎を。そして、彼女たちの名前を導き出してください。キミが次の考察者になるんだ🫵
・ 追記 花 めちゃくちゃ憶測(04/12)
これ、アヤメなんじゃないでしょうか。
梅雨から初夏にかけて咲く花。
正確にはアヤメ科の何かしらの花だと思いますが、それは謎。
正直全くの謎ですけど、毒があるという点や虹(アイリス、イリス)の要素からの憶測。他の花も毒のある花なのかもしれないですね。
そう考えると。
黄色の子=アルストロメリア。和名は百合水仙(百合死す……。ユリシス!!?)。
春~初夏の花。この花にも毒があります。
花言葉は「未来へのあこがれ」。オレンジのアルストロメリアは「幸い」「友情」。
イエローベル(キンレイジュ)の線も考えましたが、アルストロメリアの方が近いかもしれません。
残る赤い子は……?
……。
わからん!!
でもだいぶ絞れると思います。
赤い花、毒を持っている、草花、初夏~秋付近に咲く花。あとはキミの力で導き出してくれ🫵
COLOURS.01 “Growing”の考察
春+初夏
・ a fairy with you
インスト曲。
この曲は妖精がメインのストーリーということを表しています。恐らく04のラストもインストで終わると思いますが、そこは謎。
僕はこの曲大好きです。この曲を聴いてから花残り~を聴くとかなり良いです。聴いてください a fairy with you。
・ 花残り、蕾ひとつ
この歌は春の曲で、新生活、挑戦を始める曲です。
開かない蕾、新しい方向性に進むEndorin.自身の曲でもあると思います。小さな蕾も落とした種も、いつかは満開の花を……。
緑の子はEndorfin.自身と深くリンクしてると思います。音楽が夢の要素なのもそこにあるのかと。
・ サニーサイド・クローバー
この曲の「キミ」という存在はいろいろな要素があると思いますが、シンプルに考えると応援歌です。
ストーリー的な話をするなら離れ離れの四つ葉=少女たち。
川辺に流れる小さなクローバーは、川という大きな世界に流される緑の子の比喩。
もがいているのは「夢」という面もありますが、他のみんなと復縁的するためにあがいているという意味もあるのかもしれません。
それか、夢の見当たらない灰色の日々を送る少女が川という人生の川に流されているという意味なのかもしれません。
・ Transistor
DTMそのもの。
・ route signal
絡まったイヤホン(聴けない音楽、バラバラになった少女たち)を解きなおすストーリー。緑は青信号=進めるという比喩だと思います。
・ アンチグレーズ
時期は春から夏に移り変わる。
アンチは反発、グレーズは灰。
灰の日々に革命を起こすというのがメインのストーリーですが、隠しの意味的にはガラス(Glaze)=藍月なくるに反発するというストーリーです👊ぶん殴れ(違う)。
まあ、冗談は置いておいて、ガラス的なイメージがあるEndorin.のイメージを壊す曲って要素があったんだと思います。カラーズ以降は前のEndorin.と若干イメージが違いますからね。
起動のボタンはパソコンの起動ボタン。
緑の子が途中からヘッドホンをかけるのは、これからの挑戦、革命に挑むという意思。やっぱりDTM要素ですね。緑の子は音楽を作っていると思います。
水彩のカナリアに繋がります。
毒を持ってバラバラになってしまった(灰色になってしまった)過去の自分に対する憂い。過去の自分たちも無垢(透明・白色)だった。灰色になってしまった。
だけど手探れば、夢を追えば色づいていくというストーリーです。
妖精は常にいます。
暗闇の中で明日を見失っても「ひとりじゃないよ、いつだって隣にいる」。
個人的に白い子は過去のEndorin.の要素を持っていると思います。
白から緑へ。過去から未来へ。繋がってます。
空から降ってきているのは桜だと思います。
始まりと別れを象徴する花、それと、アプリコットと似ている花でもあります。
COLOURS.02 “Blurred Mind”の考察
梅雨+初夏。
・ ペトリコール
梅雨。
恋心を抱く憂鬱な青い女の子の話。
シンプルに恋愛の話だと思ってましたが、ココロメソッドや黄色い女の子の存在を考えるとちょっとだけ複雑になります。
「ふとした瞬間キミを探してしまう」
これは青い子が好きな子を目で追ってしまう片思いの話と考えるのが妥当ですが、黄色い子の幻影を探しているとも考えられます(曲解!? 実はそんなことない)。
・ 秒針とソーダフロート
秒針=心臓、時間のメタファー。ソーダフロートは甘くて青い夏の象徴。
これはシンプルな片思いの恋愛ソングですね。
一人称が僕なので男の子の視点だと思います。
シュガーレスレインに続きます。
・ 無言の鳥籠
見ているだけでよかった、ただそれさえも叶わない。感傷ふたつ積る=ふたつの恋。
黄色い女の子に対する恋愛感情と、新しく好きになってしまった子に対する恋愛感情だと思います。
籠にとらわれていたものの正体は青い女の子自身ですが、黄色い少女(カナリア)もその意味のひとつにあると思います。
「籠の中の鳥を押さえつけて感情ひとつ掬う、開け放たれた窓」は、過去の恋愛感情と別れを告げて、見えないようにしていた感情を解き放つという意味だと思います。
・ シュガーレス・レイン
僕=片思い(両片思い)の誰か。私=青い子。
「落ちてくガラス玉」=涙を受け止めてくれたら「シュガーレスレイン隠して」=涙目を隠して。これ、キスシーンです。
進めと言う声は白い妖精の声で、止まれと言う声は自分の心の声だと思います。
赤い子と緑の子の一人称も僕なので、四原色ハイパー百合ストーリーの可能性は否めませんが、たぶんそれは違います。もしかしたらあり得るかもしれないけど。
・ ココロメソッド
雨上がり=シュガーレスレインが止み、片思いの誰かとの恋が成就した後の話。
隠した本音=黄色い子への恋心。
恋が実った後も大切な人(黄色い子)への想いは心の奥にあって、別れを告げた(区切りをつけた)としても忘れはしないってことだと思います。ミントブルーは多分、ストーリーと関係ないですね。
散っているのは恐らく紙吹雪です。
図書委員、小説か何かを書いているんじゃないでしょうか。
COLOURS.03 “Redraw”の考察
秋+初夏。
・ Apricot
秋。
スタッカートは音楽、弾むインクは絵画、アプリコットは食べ物。
アプリコットの香りが過去のトラウマと重なっています。口論になって3人がバラバラになってしまったんでしょうね。
杏子(アプリコット)は初夏の果物。ターニングポイントは01~03までの全部が初夏です。水彩のカナリアも夏服、初夏の話かと。
・ ペンと林檎とわたし
夢遊感のある曲です。
わたし=子供の頃の赤い子=私=赤い子=白い精霊=わたし。
たぶん答えのないのが答えの曲です。夢物語。
・ ハートレストリコロール
離れ離れの心を失ったトリコロール(三原色、3人)。
昔は仲良しだったのに他人のようにふるまう3人の話。
斜線が増える=恐らくコンクールの締め切り。
・ ストレンジレッド
触れた物質を同じ物質にするストレンジレットが由来。
等身大を飛び越える=現状を越える。痛みさえ僕のシークレット=漢!
現状を打破して新しい扉と飛び込む挑戦への曲だと思います。
・ Untitled Sky
シャボン玉、金魚は子供の頃に遊んだ思い出の象徴。
「アスファルトの雲はまだ 覆った光を見せない」コンクリの下の花。芽吹かない花。
「名もない空にきっと届きますように」
僕が語って良いようなものじゃないです。名曲です。
・ 雷花
クチナシの季節も6~7月、秋になっても実が裂けないことからクチナシ。季節が変わっても話さない。弱い毒は軽い口喧嘩。
クチナシ色って色がありまして、これはオレンジのような色です。
オレンジ=赤、黄色。
いろんな意味があると思います。
雷花は彼岸花の別名。
彼岸に咲く死を連想させる花ですが、悲しい思い出という花言葉のほかに、再開という意味もあります。
そぞろに振り向いた鈴の音に。
アプリコットの実が重力に反しているという超常現象でもなければ、シャボン玉です。
04はどんなストーリーになるのか
そこそこしっかりした記事で突拍子もない考察をすると困っちゃうと思うので、ひとつだけ。
「いいアルバムになると思います!」
聴いてください、Endorfin.を。そして、考察してください。
ちょっとでもいいので、Endorfin.の凄さを知ってもらいたい。
僕の一番大好きなアーティストです。この世で一番価値のある音楽。
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